こんにちは。行政書士の金澤豊です。
今回は、運転免許証の返納についてです。
高齢の運転免許保有者の増加に伴い、高齢運転者による交通事故が社会問題化しています。
その一方で、運転免許証の自主返納や、自主返納後に身分証として使える運転経歴証明書の活用も広がっています。
運転免許証の自主返納制度に年齢制限はありません。しかし運転免許の停止・取消しの行政処分中の方や、停止・取消処分の基準に該当する方などは、自主返納することができません。ご注意ください。
【運転免許証の返納手続き場所】
・運転免許試験場 (免許センター)
・警察署
【運転免許証の返納手続きに必要なもの】
・運転免許証
・印鑑
【運転履歴証明書を同時に交付する場合】
・手数料 1,100円
・写真 縦3.0cm × 横2.4cm 縁なし
・免許証の住所が異なる場合
⇒住民票・マイナンバーカード・保険証のいずれか
もう少し具体的に説明します。
○自主返納の手続き方法
返納手続きは、警察署や各運転免許センターで手続きをする必要があります。この場合、持参するものは運転免許証だけで、手数料も無料です。
紛失などで運転免許証が手元にない場合は、住民票やマイナンバーカードなど、住所・氏名・生年月日が確認できるものを用意してください。
○返納後身分証明書代わりになる運転経歴証明書
運転免許証を自主返納した方は、運転経歴証明書の申請をすることもできます。
運転経歴証明書は、運転免許を返納した日からさかのぼって5年間の運転に関する経歴を証明するものです。運転経歴証明書で自動車を運転することはできませんが、運転免許証と同様に公的な身分証明書として用いることができます。これっ ! すごく便利です。いろんな手続きに利用できますね。
○運転経歴証明書の特典(メリット)
運転経歴証明書を提示することにより、高齢者運転免許自主返納サポート協議会の加盟店で、タクシーやバスの運賃割引、商品券の贈呈、百貨店の宅配料金の割引、美術館、飲食店の料金割引などさまざまな特典を受けることができます。
運転経歴証明書は、運転免許証の自主返納と同じタイミングで交付を受けることができ、自主返納した日から5年以内であれば、後日でも交付を受けることができます。
また、申請による運転免許の取消し(自主返納制度)には、いろいろフォローアップ
されています。
・バス運賃の割引 ・タクシー運賃の割引 ・鉄道料金の割引 ・交通系ICカードの交付
・食材配達利用料金の割引 電動車いす購入料金の割引 自動車の廃車手続無料 等
これらは自治体のサービスです。
「介護の123」様のサイトにありましたので、参考までにご紹介いたします。
https://kaigo123.jp/menkyohennou-tokuten/
でも、まだまだ地方は充実していませんでした。私の居住する地域も、あまりメリットを生かすことができません。
それぞれの自治体によってた取り組みとなっており差があります。全国一律に・・・っていうのが理想ですが、仕方のないところですね。車が運転できないことへのデメリットを少しでも解消できるサービスがあればよいですね。
また、運転免許証を返納するかどうか悩む方へは、高齢者の方への支援サイトもあります。
全日本指定自動車教習所協会連合会ホームページ
「高齢運転者支援サイト」参照
http://www.zensiren.or.jp/kourei/
高齢者講習や認知機能等検査もできるようです。是非ご活用ください。
車社会は、ガソリン燃料からそれ以外の燃料へ変わりつつありますが、全国的にはますます車社会が続くでしょう。自動運転となっても、車の運転にはいつもリスクがあります。気を付けて安心な毎日を過ごしたいですね。
行政書士金澤豊事務所では、自動車の出張封緘やOSSによる各種の登録も代行しております。是非、お気軽にご利用ください。